日本でのpink india(ピンクインディア)について


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皆さんはじめまして。pink india の日本総代理店をしている河島です。

pink indiaはスウェーデンデザイナーのLenaが2004年にインドで設立したブランドです。
2009年から日本では本格的な販売がスタートし、2014年からは日本国内では独自の商品企画、
生産を行なっています。

本来、ブランドの紹介文というと、デザインのことや素材のことだったり、デザイナーの紹介とかが
メインだと思うのですが、pink indiaというブランドはそれだけでは皆さんに伝えられない物語がたくさんあって、それを綺麗に伝えようと思ったら、多分できないんじゃないかと思っています。

なので、今回こちらで私、河島とpink indiaの出会い、そして日本での販売の経緯やその中での
ちょっと特殊なブランドへと変化することになったストーリー、こういったものも全部描いてみようか
なと思いこのページを作りました。

自分自身、業界経験なし、25歳で起業し。アルバイトをしながら必死に資金を貯めてやりくりしていた、
立ち上げ始めのことなども少しお話したいと思います。

大きな変革なども合って、今のカタチになった日本でのpink india。
ここでは、現在に至るまでの色んな不思議なご縁と、紆余曲折ありながらも、移り変わりの激しい
業界に必死にしがみついている(!)私とpink indiaのお話です。

少し長くなりますが、お付き合い頂ければ幸いです。



 

〜え、これがインドのブランド??出会いは突然やってきた〜

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                                     (写真:2008年pink indiaと初めての出会い。熊本:撮影河島)
pink indiaと日本との接点は、インドから送られてきた、小さいダンボールからでした。

大学を卒業した後、私は1年という期間、インド法人のIT関連企業でインターンを経験をさせてもらいました。
当時のインドに行く若者と言えば、ほとんどがバックパッカーで、旅をしには行くけれども、仕事をし
に行くことなどあまり聞かない時代でした。

貧しくも逞しく、人生を一生懸命に生きているインド人たち。時には神秘的な雰囲気の中、活き活きとした生命力を感じながら生活をするという貴重な経験などもあり、日本に帰国後、私はその結びつきを残すべく、インドの商品などを集めた雑貨屋さんを始めたのです。

インドの知人兼バイヤーから送られてきた荷物にはインドの商品がいっぱい。
当時、雑貨店を初めて1年ちょっとの私は彼女を含めて何人かから定期的にインドの商品を輸入して
いました。

大体は私が欲しいものを探して送ってくれていたのですが、少し遊びの要素の商品もお願いしていました。そして、今回の中におおよそ「インドの商品」とは言いようもないポーチが紛れ込んでいました。


でも、見た瞬間「可愛いなぁ♪何だこれは!?」と思ったことを今でも覚えています。


それがpink indiaとの初めての出会いでした。


 

〜2.気持ちを全部伝えたラブレター〜

ポーチが届いてからというもの、そのポーチについて色々とインターネットで調べる日が続きました。
調べているうちに、それがまだ世界でもほとんど知られていない新しいブランドであること、そして
日本でもまだ販売がされていないことを知りました。

それから暫らく立ってから、デザイナーのLena本人に連絡を取ることになるのですが、
すぐにでも!ということではありませんでした。
というのも、その時の私にはそんな勇気がなかったからです。

当時の私は、熊本で雑貨店を経営していたとは言えども、過去にそういった業界に務めた
ことがあるとか、たくさんの人脈を持っていたとかでもなく、本当に「ただの素人経営」で
お店を始めた世間知らずでした。

「インドと関わる仕事をしたい。どうせなら、オーナーになりたい」そんな安易な考えのもと、
我流でこの業界に飛び込んだ私にとって、海外のブランドのデザイナーに突然コンタクト
を取るなんてどう考えてもできません。


どうせ取り合ってくれるわけがない、そう思っていました。
逆に失礼だろう、と。

恥ずかしかったんですね。自分が何も知らなくて、何もできないことを誰かに相談することで
自分がどれだけ非常識で失礼なことをしているのかと気づかされてしまうことが。


でも、私のモヤモヤはもはや止まりません。どうしたら、この素敵なブランドを日本に紹介
できるだろう、自分でも販売できるようになるだろう。どこか大手の商社とかがいつか販売
してくれないだろうか。


そんな淡い期待をしながら過ぎていく日々。
そして、それから3ヶ月後、ついに意を決してLenaにメールを送ることにしたのです。

当時の私は自分に言い聞かせました。

 

「これはチャンスなんだ」





とにかく、自分のあらん限り、商品の素晴らしさとブランドコンセプトに対する真摯な気持ち
を書き綴り、思いをぶつけました。日本では誰にも負けないくらいpink indiaが好きだ!!
それを長々と。

今思えば、一種のラブレターだったのかもしれません。

「あなたのデザインはなんて素敵なんだ」「ブランドへの思いも共感できます」とか、

「どうしてもあなた(の作ったpink india)が欲しい!」なんて伝えたわけですから。


そして、メールを送ったなんとその翌日、Lenaから返事が届いたのです。


興奮して心が躍りました。


そこには、たくさんの感謝の言葉と自身のブランド設立までの想いが書かれてあり、またその
優しい文面から、彼女の人となりも垣間見ることができました。


それから、私たちは何度かメールで意見を交わし、お互いのビジョンが正しい方向に進んでいるのを感じました。
そして、自然な流れの中、2008年の12月、pink indiaの日本での販売の準備を始めることとなりました。


こうして私とpink indiaの歯車は動き出します。


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                         (写真:2008年当時のLenaとのメールのやり取り)




 

〜手探りの中のスタート、毎日がお勉強〜

pink indiaを日本に紹介することが決まってからは、ブランドのこと、商品知識などについて毎日調べる勉強が始まりました。
インドに関する本や、バッグや縫製に関すること、商品を卸して販売する為にはどうしたらいいのかなど、色々なことを調べ、先輩経営者からアドバイスをもらったりしましたが、自分がこれからして行くことが全く掴めないままのスタートでした。
でもやるしかない!当時の私は不安よりも希望やワクワクが心の大半を占めていたと思います。


準備と並行して、翌年の2009年にLenaからサンプルも兼ねた初めての商品が届きました。
そして、そうこうしている内にある最大の問題にぶつかります。
 

どうやって取引先を見つけたらいいんだろう??


実際、ブランドの代理店を始めとなると、本当になにも分からない!!
どう売ればいいか、価格とか卸値の付け方とか全然分からない!!
本とかで調べてはいたけど、ブランドの立ち上げ方とかは載ってなかったし、、、。

もう、今考えても先走りすぎってなくらいでして。とは言えども何もしないわけには行きません。

そこで考えたのが、とにかく自分が興味のあるお店や、pink indiaに似たようなブランドを調べてみようと。
そして、その取扱店舗などをネットで調べて、

直接お店に言ってみようと!!


分からないから、そういうプロの人たちに直接聞いてみようと思ったんです。言ったら教えてくれ
るんじゃないかと。

これが常識がない人間ができる荒業でした。正規ルートでは決して考えもしないことです。
当時の私は「展示会」なるものの存在が東京にはどうやらあるらしい、程度の知識です。
なので、自分で考えてみたらすぐ行動。これしかありません。

まずは近いところから攻めて行きます。熊本は自分で取り扱うので除外しました。
となると、最初のターゲットは、やはり「福岡」です。


もともと、大学卒業まで10年以上を過ごした地元でもある福岡。
九州では最大の都市であるここなら、なにかいい出会いがあるに違いないと思いました。

よし!やるぞー!とやる気が出てきました。

 

〜ブランド、いやノーブランド?あぁ現実とは〜

「日本では自分しか取り扱っていない」

「オンリーワンのブランド」

始めた頃のその言葉の響きはとても良いものでした。それを販売する自分にもとても優越感のような
ものがありました。

でも、いざ自分のお店で販売してみたり、他のお店の方に商談のメールなどを送ってみると、
思ったような結果が出ない。反応が全然薄い。

それはそうです。なぜならみんなpink indiaのことなんて知りもしないからです。



普段、私たちが着ているものや使っているもの、食べているもの。無意識に選んでいるつもりでも
実はそこには何かしらの情報が前もって与えられています


雑誌で見た。テレビで見た。友達に勧められた。twitterで見た。

私たちが選ぶものは、事前に情報があって初めてそれを選ぶ選ばないの話になります。

良い悪いよりもまず「知っている」ということが大切なわけですね。

その前提からすると、pink indiaはそもそも大多数の人の選択肢に入らないわけです。




「自分だけが売っている特別なブランド」が

「自分しか知らないただのノーブランド」


になってしまったのです。



バカだなぁと今では思いますが、自信を持っていた当時は本当にそんなことに
全く気付かなかったんです。


取引先を探す良い方法があったと思った矢先に、pink indiaそのもの
を販売していくことに不安を感じ始めてきました。


























 

〜インドでの生産の拠点がなくなる!?〜

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                               (写真:2009年インドバンガロールの染色工房内にて:撮影pink indai)

pink indiaの商品のほとんどはインドでハンドプリントされたファブリックを使用しています。
シルクスクリーン技法を用い、小さな工房で一つ一つ丁寧に手作業で染められるその生地は、
機械でプリントするよりもたくさんの時間と労力がかかります。

もちろん、大量生産なんてできるはずもありませんが、「人の手が入る」その暖かさに、私もLenaも惹かれていたのだと思います。
 

 

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                                 (2009年、インドバンガロールpink india工房内にて:撮影pinkindia)


2009年にpink indiaの日本での販売が始まり、2013年まで、pink indiaはそのほぼ全ての商品を
インドの工房で生産してきました。日本での販売も、地元百貨店や福岡、広島、神戸などの取引先
も少しづつ増えてきて、私自身も、ブランド自身も確実に成長しているという手応えを感じていました。

しかし、2014年を迎えたある時、デザイナーのLenaから1通のメールが届きます。


「ダイチ、昨年少し話したけれど、インドにあるpink indiaの工房をクローズすることにしたの。
工房の移転や、技術的な問題もあって、本当に申し訳ないのだけれど、今後pink indiaのバッグ
やポーチをインドでは作らないことにしたわ。アパレル部門を残しながら、また新しいラインを立ち
あげる予定にしているの」


実を言うと、pink indiaというブランドは彼女がアパレルブランドとして立ち上げたもので、バッグやポーチ
はあくまでもその「アクセサリー部門」として作られたものだったんです。
海外での取扱店舗も彼女が作るドレスやワンピースなどを主に取り扱っていて、バッグやポーチなど
雑貨をメインとしていたのは日本だけでした。その為、彼女は洋服の部門とアクセサリー部門の2つの
スタッフを雇用し、バッグやポーチに必要な部品なども全て自社で用意してくれていました。

日本の小さな会社との取引の為に、2つの部門を存続させることよりも、アパレル部門に集中した
モノづくりを行っていきたいという考えに、私自身とても納得していました。どうして?という気持ち
よりも、今まで私のワガママや無理難題にも快く協力してくれていた彼女には感謝の気持ちしかあ
ありませんでした。

私が日本の女性が使いやすいバッグやポーチのアイデアを彼女に伝えると、

「ダイチが言うのなら、作ってみましょう!貴方の方が私よりもずっと日本人の
好みを勉強して知っているでしょうから」

と嫌がることもなく、サンプルを作ってくれ、そのサンプルを基に日本オリジナルの商品
が生まれたりしてきました。ここで私がしていたこととは、ブランドデザイナーと、一取引先との
関係のまさに一線を越える、今思えば一瞬にしてパートナーシップが崩れ去ってしまう、そんな
リスクを潜んだ、大胆な取り組みだったと思います。
なぜならば、普通デザイナーには自分の思い描くビジョンがあり、それを形にするのに多くの
時間と労力を要しています。そこで急に他人が「これ作ったほうが売れるから作って」と言われて、
作ることは普通ありえないことだと思います。ブランド創設者であり、そのブランドのデザイン全て
を自分でこなしている人であるなら尚更です。
ワガママではなく、自分にプライドを持っているからこそ、デザイナーをやれるものだと思います。

だけれども、彼女はとても寛容で、心のとってもとっても広い女性でした。pink indiaの魅力とは、
デザインそのものだけではなくて、そんな彼女の人間性がもたらしているものだと思います。








 

〜pink indiaの救世主は国内の職人たちだった〜

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                     (2014年からがまぐちの制作をお願いしている京都秀和株式会社様工房内にて。撮影秀和株式会社)


生地の生産はインドで続けることになりましたが、pink indiaの商品は、ここ日本の町工場や職人の人たちにより、1点1点丁寧に作られています。

私たちが国内での生産ができるようになったのはそこに「作り手たちの優しさ」があったからだと思っています。


1からモノづくりを始めることになった私たちに手を差し伸べ、共にモノづくりをしてくれることを決めて
くれた諸先輩方、メーカー様、職人さん、そして縫い子さんたち。
右も左もわからなず迷惑もたくさん掛けたであろうに、根気強く、優しく、親身になって協力してくれたこと。それがなければ本当に今のpink indiaはないと思っています。





これからは以前にも増して、お客様に商品の魅力を伝えるとき、それがただデザインとしてや価格としてのそれで終わってしまうのではなく、pink indiaの作品たちが

「どんな人が」

「どんなところで」

「どういう想いで」

作られているものかを、きちんと説明したい、そう思っています。

食べ物だけでなく、バッグや、雑貨や、着るものだって「作り手の顔が見える」ほうが絶対にいい。




モノづくりとは、「血の通った私たち人間みんなで作り上げるもの」


私たち日本人がずっと受け継いできた技術や、職人としてプロ意識。
国内の工場や職人の人たちの努力や拘りを、これからも伝えていきたいと思います。


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                                              (2015年。京都の秀和株式会社工房内にて:撮影河島)
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                                               (2015年。大阪のバッグ縫製工場内にて:撮影河島)


 

〜Founder&Designer〜

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                                                      ( 2014年インドのpink india工房にて:撮影河島)
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TEXTILE DESIGNER
LENA M FALK (写真中央)

LondonにてFashion Merchandisingを学び、 1990年H&M入社。
バイヤーとして8年のストックホルム本社勤務の後、2年のインド(Bangalore)
1年のインドネシア(Jakarta)の海外事業部経験等を経て、
オリジナルブランド 「pink india」のスタートをさせるため渡印。

2004年、インドにてオリジナルブランド「pink india」を設立。

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PRODUCT DESIGNER& CORDINATOR
DAICHI KAWASHIMA /河島 大地 (写真左)

1年のインドIT法人勤務の後、出身地熊本にて起業、「Avani」設立。
その後、2009年よりpink indiaの日本総代理店としての活動を開始。
2013年より生産の拠点をインドから国内へ移行。
国内における商品のデザイン・企画、販売までを精力的に行なっている。

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